経済産業省の「内なる国際化研究会」報告書の概要(平成28年3月)によると、外国人材が期待する日本企業の変革として、キャリアパスの明示、昇格、昇給のスピードをあげる、役割・業務内容の明確化などがあげられています。
大企業では、①キャリアパスの明示、②昇格・昇給の期間短縮、中小企業では、①昇格・昇給の期間短縮、②能力や成果に応じた評価、③役割・仕事内容の明確化、④長時間労働の改善に関する要望・意見が主になされた結果がでました。
外国人社員からの声
キャリアパスの明示
キャリア展望が描けないよう企業は、外国人に敬遠される傾向が強いです。いつ自分は昇進できるのか、どうすれば昇進できるのか等の基準が曖昧だと、外国人が仕事のモチベーションを維持することは難しいと言えます。
そうしたことを避けるためにも、採用する企業は、外国人労働者に対して、キャリアパスのイメージを、採用活動前に作成しておく必要があります。
外国人労働者も、キャリアプラン、育成プラン等の提示を受けることで、企業が自分にどのような役割を期待しているのかを理解することができ、やりがいを感じるでしょうし、それは結局、企業にとってプラスになります。